シクラメンの生育過程

シクラメンは花を咲かせるまでに、およそ一年間かかります。

ここでは当園の栽培の様子と「こだわり」を紹介します。

1月

種まきから90日後 発芽して葉がひょっこり確認できます

2月

4〜5枚に葉が増え丸く球根が地上部に見えてきます。 一回目の植え替えをします。

3月

暖かくなるにつれどんどん葉の枚数が増えてきます。

4月

ポットから葉があふれでるほど大きくなってきました。

春先は陽気もよく肥料をたくさん与えます。しっかり分析して必要量を割り出します。

5月

もう一回り大きなポットに植え替えします。

しっかり土壌を乾かしながら良い根を張らせます。

6月

日中の温度が30℃を超える日が増えてくる時期ですが、夜はまだ過ごし易く花芽の数を増やせる期間です。梅雨の長雨によるカビの発生を対策しています。また、施す肥料の種類も変えます。

7月

本格的に夏を迎える前に定植を行います。だんだんと暑くなってきてシクラメンの生育適温を外れるようになってくる季節 になります。光合成もあまり出来ない気温になってくるので肥料の管理がシビアになります。

8月

暑さが苦手なシクラメンにとっては凌ぐ期間です。ミストや遮光で可能なかぎり温度を下げることに努めながら管理します。ほとんど肥料をあげられない時期です。

9月

平均気温の下がり方と根の張り具合を見ながら必要量の栄養量を割り出し与えていきます。また球根の中心に光を当てていき、開花調整に入ります。

10月

葉の数が一気に増え、いよいよ本格的に花芽を伸ばすステージには入ります。

11月

葉数が多く大ボリュームの株に成長!蕾もいっぱい!どんどん花を咲かせていきます。

11月中旬〜

11月中旬より出荷~お客様のもとへ

こだわりのポイント

葉の数だけ花を咲かせる!

シクラメンは葉の枚数の分だけ花を咲かせる植物と言われています。長い期間見ごたえのある花を楽しんでもらえるようにするためにはこだわっているポイントがあります。 多くの花が次々と咲く、丈夫な株を作り上げるには・・・

根が命!

まずなんといっても鉢植えの植物は鉢の中だけしか根を張らせられる場所がありません。鉢の中いっぱいにまんべんなく、質の良い根っこを張らせることが大切になってきます。当園ではそのために、根張りを重視したオリジナルブレンドの用土を自前で作って使っています。良い根を張らすには、良質な土作りから!

良い根を張らすことが出来れば、栄養を効率よくたくさん吸収でき、多くの数の花芽を形成させられるので結果、葉数の多いシクラメンに育っていきます。

しかし、過剰に栄養を与えすぎてしまうと障害を起こしてしまいます。

そこで、作物と土壌の栄養診断を行っています。

診断の結果をみながら季節や、成長ステージによって最適な管理を行うことで、成長を促進させ、より葉数の多い丈夫な株に育てています。

具体的には測定器を使用し、どの栄養素がどのくらい体内にあるのか、どのくらいの栄養素を与えれば良いのか、土壌にどのくらい栄養素が含まれているかを調べ、足りない栄養を補っています。また、過剰に肥料を与えすぎていないかをチェックしています。